遠藤剛熈美術館:収蔵作品
当美術館は遠藤剛熈の初期から近年のものまで、約2000点の作品を収蔵しています。最初期の作品は12歳の時に描いた水彩画「かぼちゃととうもろこしなど」数点があります。
遠藤剛熈は16歳から油絵を描き始め、高校生時代に「赤煉瓦の教会(同志社)」「展望、蹴上より」「大津港」を制作しました。東京での18歳から27歳までの10年間に「西荻窪関根町の風景」「牟礼の道」「花」「果物」の連作「少女の顔」「自画像」等の油絵を描きます。「武蔵野の土」「玉川浄水の樹」「肖像」「裸婦」のデッサンを連作します。
28歳頃から京都の風景の制作に取り組み、ライフワークとなり、今日に至っています。下鴨神社の糺の森、東山の蹴上、南禅寺の風景を描きます。特に南禅寺の制作は60歳まで30年間続きます。
南禅寺の油絵作品は「水路閣と椿」「南禅寺裏山」「僧堂への道」「赤い土の土手と坂道」「疏水と木」「二本の松と水道」「鐘楼の丘より」「修験場」「南禅寺の庭の滝」「法皇道」の大作を収蔵しています。
40歳頃から等身大の裸体画の黒と白の制作も始めます。この「日本の女」シリーズは、現在まで大・中・小100枚を制作しています。他に「反省と克己の自画像」「祈り」、身近な人々の「肖像画」の多数のデッサンがあります。
60歳過ぎ頃から黒と白の「樹」の制作に取り組みます。大覚寺、園部、美山などの大樹の多くの作品があります。同じく55歳頃から描き始めた「八瀬」「永観堂の紅葉」「初夏の花園」「賀茂川沿いの桜」「山科疏水」「卓上の静物」「赤い果実」「花」「薔薇」「白い花」等の油絵。「南禅寺」「八瀬」「嵯峨野」「桂川」「嵐山」「小野郷」「南丹」「美山」の風景の鉛筆、墨、水性・油性絵具の黒と白の作品が展示されています。
当サイトのギャラリーでは、遠藤剛煕の「初期・中期作品」ならびに「近作」からセレクションをご覧いただけます。