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2012.02.28 - KBS京都テレビ番組 『ぽじポジたまご』「京都みゅーじあむ」コーナーに遠藤剛熈 生出演

2012年2月28日(火)

11時15分頃 生放送 同日15時45分頃 再放送


遠藤剛熈美術館紹介

遠 藤 剛 熈 展
2012年春季  2月28日(火)〜4月29日(日)
樹と裸体の人間が大地に立って在ることの不思議
自然を見つめ、自分を見つめる。自然と人間が一体となり共生する。



(司会者)
まずは、これはどういった樹になるんでしょうか?
(遠藤)
京都府美山町にある樹齢千年を超える樹です。まあ、四人が両手を広げないといけない位の大木です。
(司会者)
これは、線で描かれているんですが、根っこにどんと根ざしている部分と上に伸びている部分の勢いがすごいですね。
(遠藤)
樹を前にした感動、驚嘆、圧倒される、樹の生命はものすごい。
(司会者)
紙の中から這い出てきそうな感じがします。
(遠藤)
靴を脱いで、裸足になって踏ん張って大地と対決するくらいの気持ちになる。
(司会者)
樹との対話、大地との対話ですか。
(遠藤)
対話であり、対決ですよ。

(遠藤)
樹にも眼がある。樹に見られている。それを感じる。
(司会者)
お寺とか神社とかに行って古い樹があると、何かしゃべりかけてくれるような感じがしますが、本当に生きているんですね。
(遠藤)
剛健さ、雄壮さ、偉大さ、圧倒される、根っこはものすごい。
(司会者)
土を吸い尽くしそうな感じ。
花火が玉からボーンと、大玉が打ち上がるような勢いを感じますね。
(遠藤)
生命の爆発ですね。

(司会者)
樹の次は女性の表情、顔。これはどういった表情なんでしょうか?


(遠藤)
樹にも樹の眼があるように、人にも色んな眼の表情がある。
(司会者)
皆さんきれいな眼をされているのですが、映り方が違う。
(遠藤)
モデルさんを見ながら自分を見ている。ある意味では自画像。描く画家の中にはいろんな葛藤がある。いろんな矛盾もあるし、そういうものがそのまま出てくる。それを乗り越えて行こうという前向きな姿勢がある。
(司会者)
モデルさんとは言葉を交わすわけではないですよね。
(遠藤)
モデルさんそのものの全身なり眼が全てを語っていますから。
(司会者)
それを先生のフイルターを通されて描かれるということですね。

(遠藤)
胴体の部分は樹の幹に近い、脚が根、手を挙げたりするのが樹が上の方や四方に枝を伸ばし葉をつける。手に実を持っている、樹にも実がなる。
(司会者)
人間も大地に根ざし、育まれ、そして葉っぱを付け、実をつける。
(遠藤)
そうですね。今、地球、愛、共生ということが非常に大事になってきている。人間と植物の共生が本当に大事だと思っています。そういう思いで一つの象徴として大樹を描き、裸の人間を描いている。
(司会者)
樹と人体は全く別のものと思っていましたが、先生のお話を伺って、一つのもの、根底においてつながっているんですね。
今、見せていただいた絵には一切色がないですが、見る人々の心に色が出てくるような絵ですね。
(遠藤)
うれしいですねそれは、色を感じているんです。感じて感じて、それをおさえておさえて、白黒にしている。
(司会者)
どんな色がその人の心の中にあらわれてくるのかというのも、自分自身の中で内省しながらですね。
(遠藤)
楽しみですね。イメージできるわけですから。どんな色だろうと思って。

(司会者)
こちらの美術館では美術教育もされているということですね。今まで何人位の人が学ばれたのですか?
(遠藤)
そうですね。一万人を超えていますね。
(司会者)
音楽会もされているということですが。
(遠藤)
ええ、音楽も、文学も、詩も含めて。

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