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自然・実在がなければ、…


 自然・実在がなければ、太古からの人類の健全な芸術創造行為は存在しないのであるが、現代はこの自然・実在との直接性という根本と源泉を喪失してしまった、芸術の不毛の時代である。
 現代の芸術は、自然の実在に即して真理を探究せず、歴史上の真理にもとづく思索がなく、物自体の真理性の上の理想がない。無自己、無思想、無理想、無信仰の廃墟である。


 真理・真実のために、組織や個人の、権力と暴力、物と金銭の独占所有欲の邪悪と不正と虚偽を容認せず、毅然として対し、世と人を正すことが肝要である。


 


 科学による技術の急速な開発による地球上の大規模の工業化と商業化が現代の特色である。
 しかし科学技術の物質文明がもたらした、地球の自然破壊、森林の大規模伐採、数多の動植物の種の絶滅、動物の虐待、環境汚染、地球温暖化。核戦争の生命の大殺戮、日常の殺傷事件。貧富の差の拡大。階級と人種民族の差別。宗教争闘など、人類の悪業のために、人間のみならず地球の全ての生物の命が害われ、絶滅の危機に直面している今日である。


 先ず、その人類の一人の自分においては、自身の低劣な現世欲、名利栄達欲、物欲、金欲や、殺害欲、争闘欲、粗暴性、獣性、淫蕩性の邪欲、悪業の罪に死んで、叡知による平等で平和で清浄純粋な心の世界に生まれかわること。


 真理・真実のために、組織や個人の、権力と暴力、物と金銭の独占所有欲の邪悪と不正と虚偽を容認せず、毅然として対し、世と人を正すことが肝要である。


 

 現代の芸術は、自然の真理を探求する真摯で純粋な魂を喪失している。
 科学技術がつくり出す物質文明の便利安楽な生活に同化順応し、質素で謙虚な真理探究の学生の魂を忘失している。

 コンピューターとエレクトロニクスによる映像と情報が地球の表面をおおいつくし、人類の生活がヴァーチャル化してしまった。
 ヴァーチャルリアリティー[仮想現実]というが、地球の自然のリアリティー[真実]とは全く別物の、生命のない死んだものである。

 自然・実在がなければ、太古からの人類の健全な芸術創造行為は存在しないのであるが、現代はこの自然・実在との直接性という根本と源泉を喪失してしまった、芸術の頽廃の不毛の時代である。
 現代は、自然の実在に即して真理を探究せず、歴史上の真理にもとづく思索がなく、物自体の真理性の上の理想がない。無自己、無思想、無理想、無信仰の時代である。

 
 
 
 
 
 

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