ヴァン・ゴッホ。
自分の唯一の関心は、
どうしたら社会の役に立つ身になれるだろうか。
何かの目的に適う人に、何か善い事の出来る人になれるだろうか。
どうしたらもっと稼いで、一定の課題を深く究める事が出来るだろうか。
それだけなのだ。
私は仕事に命を賭けている。
そして既に私の理性は、その中で半ば崩壊した。それはそれでよいのだ。
だが、君は、そこいらにいる商人どもの仲間ではない。
君はまだ人間らしく行動する方を選ぶ事が出来る、と私は思う。
そうではないか。
人々は自分の私的な幸福の事ばかり考えて追求してはならない。
世界と人類全体の幸福のために役立つ仕事をして、広い人間性の中で活動しなければならない。
アムステルダムのゴッホ美術館に陳列してあるゴッホの手紙を見て。