生命の根源と心の故郷を求めて
自然を信じ、尊び、愛し、自然に従い、学び続け、
自然と共に生きる創作活動。
世界中が本当のデッサン=基礎・根本をやらなくなったが、私は絶えずデッサンをする。愚直に一筆に力をこめて、無器用な誠実さをもって、自分に出来る限りのことをする。
デッサンは自分の足が現実の大地に然と立つことを確認する行為である。
芸術家に制作意欲を起こさせるものは、裸形の風景と人間の、真実な尊厳な存在の生命に、直接に対面した時の、感動と驚嘆と畏敬の念である。
自然・宇宙の創造の絶対の真理を法・神と呼ぶなれば(佛法・神法と呼んでも同じ)、法・神は自然・宇宙の尊厳な永遠の生命である。不滅の光である。強烈な火と熱である。清浄で純粋な霊・精神である。無限の無償の慈悲・愛である。
暗黒が光明へ、苦悩が歓喜へ、煩悩が菩提へ、生死が涅槃へ、混沌が宇宙の秩序と調和へ、対立と闘争が共生と平和へ、大自然の生命と人間――自己と他者――の生命の一如へ。
今、地球の生きとしいけるものの共生のために、人類が心を合わせて行動する時が来ている。
自然・宇宙の永劫の生命の力の真実と健康と希望が、有限な人類の物質文明の虚偽と頽廃と虚無に勝つために。