臨済義玄の面門。セザンヌとロダンの面。
臨済義玄の面門。セザンヌとロダンの面。
中国臨済宗の創始者の臨済義玄の臨済録にある言葉。
赤肉団上一無位の真人(しんにん)有り。常に汝等諸人の面門より出入す。未だ証拠せざる者は、看よ看よ。
われわれの肉体上に、一人の何とも限定のつけようのない真人がいて、常に感覚器官を通じて出たり入ったりしている。まだそれをはっきり確かめていない者は、見よ、見よ。
真実の自己(真人)は自己の内でも外でもなく、自己と世界の接する五感(面門)を出入りしているの意である。
近代絵画の父といわれているセザンヌと、近代彫刻の父といわれているロダンは、夫れ夫れ、自然の実在の探究の根本原理を面(プラン)と言っている。