画家の私は六十年間、母なる豊饒な大地に立って、真実な尊厳な優美な永遠な自然に感動し驚嘆し、畏敬と愛の念(こころ)で接して来た。 絵画の本道が失われて久しい低迷、頽廃、腐敗した時代にあって、自分が信じる道をただ独り歩んだ。 自然の実在を黙って深く見つめて、愚直に全身で制作し、魂を刻印した。 制作は日々新たな感動の創造活動であり、情熱を燃やし、自然=衆生の生命(いのち)と自分の生命(いのち)が一如になる行為である。
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